「おい。
 あいにくだけど、夕衣は俺の彼女だから。
 近づくんじゃねぇよ」



大翔が、低い声で言った。




「んなこと知ってるよ」



中村君が笑顔で言う。




…知ってるなら、なんで…




「お前、美村大翔だろ?」



中村君が言った。




「だったらなんだよ」




「俺は、お前を絶対許さねぇから」




中村君が、低く、怖い声で大翔に言った。




「―え…?」




大翔も、驚いてる。




そのまま、中村君は教室を出て行った。





…これを言うために来たの?




何、あの人………






意味わかんない…