今の私はあきらかに動揺しまっくてるだろう。


だって朔の名前なんて4年ぶりくらいに聞いたよ…!


お母さんはふふっと笑ってから話し始めた。


「それは〜!朔くんがこの町に……………いや、これは今言わない方がいいわね。」


なんだそれ。


いいかけで止めるとすごい気になっちゃうんですけど。


おまけに、なんかお母さんにやにやしてるし…


本当になんなんだろう…?


「どういうこと?」

「い〜や!どうせ後でわかるわよ!」


お母さんがバチコーンと効果音が鳴りそうなほどのウインクを向けてきた。


なんだかモヤモヤするなぁ…



「…ということで、朝ごはん食べたら早く来なさいよ!まだ時間はあるけど。」


「はーい。」


ごちそうさまでした、と言ってから玄関に行く。


準備はばっちり。


…うん、行くか。


「いってきまーす!」

「いってらっしゃい!気をつけてね。」


お母さんに見送られながら家を出た。