関係ナイ、もう気にしないって思うのに何だか無性に苛立つ
さらに俊の話が後部座席のナース達で続いた

「片瀬先生って、なんか大人な男性って感じでイイなぁ~?ねぇ思わない?」
「うんうん♪ 木村先生とはまた違った魅力あるわよねぇ」
「ねぇ~、今夜の宴会が楽しみだわぁ~!」
「えっ?!何する気?」
「そりゃ勿論、決まってるでしょ!うふふッ、私のこのナイスバディで」

「あはッそりゃ、見物だわッ!」
「ねぇねぇ、それじゃさ、あの車の横で待ってたら?
   2シーターだから二人っきりだし」
「うふふッいいわねぇ~!」
「そうしなさいよ!」


嘘、本当にそんな事を? 黙って話を聞いていた私はちょっと焦る。
そんな時に木村先生が口をはさんできた。


「残念でしたッ!」
「ええ? 何がですか?」

「実はねぇ、片瀬先輩は今日は来れないかもしれないんだ」
”来れない?”木村先生の話を聞いて思わず顔を見た

「ええ~ッ! 何でぇ?」


看護師達がその話に興味津々で聞いてくれた。
木村先生は、困った顔になると、う~~んと考えている。

「う~~ん、本当は皆には言わないように注意されてるんだけど、
参ったなぁ~こんな話いいのかなぁ?先輩には秘密だよ!イイ?」


私も後に座る看護師も 思わず頷いてしまった。