突如、激しいエンジン音が聞こえてくる。



なんだろう

すごくにぎやか……



って、まぶしいライトが複数こっちに近づいてくるのだが!?



「やっぱりな。つけてやがったか」



つけ……えっ……?



「俺のうしろにいろ」

「……はい」

「絶対に離れんな」



なにが起きているの?



ガラの悪い男たちがバイクから大きな音を出していて、そのうちの一人がバイクをおり、すぐ近くまで歩いてくる。



「おいおい。北の鬼と恐れられた男が色ボケかあ?」



きたのおに?



「わざわざ弱点作ってくれて。ありがとうよお」



弱点……って

まさか……




「やっちまえ。オマエら」