「…好きな人、いるの?」




「え?」



唐突にそう聞いてくる海聖くん。



「さっき、私みたいって。あれって片思いの歌だよね」



そうだけど…。



「それより、私が勝ったんだから私の言う事聞いてくれるんだよね?」



恥ずかしくて海聖くんの質問に答えられない私は、話をそらした。