「さすがキミだね。大正解」
「おまえが考えてることなんて大体予想つく」
ずっと昔からキミは、わたしが何も言わなくても分かってくれちゃうんだもんな。
そんなキミに、これまでわたしが何度救われたか。
「・・・風が強くなってきたね」
ほとんど全ての建物が倒壊し、障害物が無くなったためか、全身が強風に容赦なく叩きつけられる。
建物の破片が風に支配され、わたし目掛けて飛んでくる─────。
「あっぶな」
手首を掴まれて引き寄せられ、衝突は防げたものの、大きな破片はすぐそばに荒々しく落下した。
「・・・・ごめん、ありがと」