世界から、明かりが消えていた。
真っ暗な世界に降り注ぐ、満天の星空。
その変わらない輝きに、それでいていつもより鮮明な輝きに、思わず目を奪われた。
建物が倒壊する音があちこちから聞こえ、そのたびに人々の悲鳴が空気を裂く。
「─────おまえ、なにやってんだよ」
突然肩を掴まれたかと思うと、乱暴に体の向きを変えられ、その双眸がわたしを捉えた。
「キミも同窓会、来てたんだね」
わたしがへらっとして言えば、そんなこと言ってる場合じゃないだろ、って呆れられた。
「なんでここにいるの?」
「おまえが走っていくのが見えたから」