「地球が滅亡したら、私たちってどうなるんだろう」



「潰れるよ」



「えっ」



まさかこんな返答をされると思っていなかったのか、ギョッとした表情でこっちを見る。



「地球が粉々になって、重力が不安定になる。
そしてわたしたちは、強風に煽られて宙へ飛ばされる。紫外線が直接降り注いで、酸素が無くなった瞬間、気圧に押し潰されて人間は」



「もういいもういい!わかった!」



想像したら怖くなったのか、話を遮られた。



これが"いつか"起こる話だとしたら、笑って流せただろうか。



「これが・・・最後の食事かもしれないってことだよね」



「みんなと会うのも、最後になるかもしれないね」