「御影〜。はよー」
机に伏せて寝ている御影に声をかける
「あー、瀬戸か」
だるそうに起き上がり、それだけ言うとまた机に伏せる
「御影、最近なんかあったろ?お前様子おかしいぞ」
「…俺も分からない」
は?
「どーしたんだよ」
「心配…」
心配?
「おい、また何かあったのか?」
「いおりさん…」
携帯を取り出して、顔をしかめる御影
こいつのこんな顔見た事ねぇ
「…ん?いおりさん?…はあ?いおりさんって誰だよ!」
「うるさい」
「いやいや、気になんだろ?お前から女の名前聞いたことねーもん」
「優しい人」
否定しないって事はまじで女なのかよ?
「彼女じゃ、ない?」
「違う」
まぁ、だよなー
「好きな人とか?」
「好き」
まじかよ、、御影はモテるのに女っ気全然ねーし、心配してたけど、、
「良かった良かった。御影も恋とかすんだな」
「恋…?」
俺の言葉に悩み始める
「あ?恋じゃねーの?」
「恋ってなに?」
「はぁ?そりゃあれだろ。ドキドキしたり、相手に近づきてーなーとか、もっと知りてーなとか思うやつだろ…?」
「ドキドキ…近づきたい…知りたい…。すき、なのか? 」
御影がこんなに悩んでんの初めて見るな。おもしれぇ
「何があったんだよ」