「全然平気そうじゃない……ごめんね、こんな話して……」


 眉をハの字にして、私を見つめている美虎ちゃん。


 こんな顔をさせたくないのに、平静を装えないくらいの痛みだった。


「私のほうこそ、ごめんね美虎ちゃん……」


「謝る必要なんてない……今はゆっくり、休んでね……」


 せめてもの笑顔を返して、そっと目を瞑る。


 ゆっくりと頭痛が引いていって、ふぅ……と息を吐いた。


 


 いつの間にか寝てしまっていたのか、目が覚めると外が明るくなっていた。


 すごく、よく寝た気がする……。


 でも、すっきり感はなく、体が重い気がした。


 やっぱり、頭も痛い……。


「おはようございます、鈴蘭様」