もしかしてAV…?いやでも、それにしてはリアルなような…。



この隣の部屋で行われているコトを思わず想像して、それを振り払うように慌てて頭を振った。



やめよう変なことを考えるのは!!!




私は他人のそーゆう声を聞く趣味はない、ていうか引っ越し初日からこんなことになって、けっこう最悪な気分だ。




私はテレビをつけて、音量を最大にした。




隣の部屋にも間違いなく漏れていそうな音量だがお互い様だ。文句を言われる筋合いはない。





不幸中の幸いというやつか、ちょうど私の最近お気に入りの若手芸人がひな壇の右端に座っていた。




テレビに集中しよう、と思うのに、ついつい、テレビの笑い声に混じって時々聞こえるなまめかしい声を拾おうとしてしまう自分もいて…





あーもう嫌だ!!まだ顔も知らない隣人恨む…!この声の主か、そのお相手か知らないけども!!






そんな感じで、私の記念すべき新生活1日目の夜は更けていった……。