「その特技あんまり女の子の前で披露しない方がいいと思うよ!あなたはまだ若いから分かんないだろうけど!」
若造めが。アラサー女子をナメるなよ。
私は人生の先輩としてありがたいアドバイスをクウマに授ける。
「若い若いって、俺あんまココちゃんと変わんないけどなー、26だし」
「え?ということは一個下…?」
「ってことになるねー」
マジか…20才とかだと思ってた。
「…若いね」
なにもかも。
「そう?若いエキスいっぱい吸ってるからかなー」
「…なんか卑猥!」
「あは、よく言われるー」
卑猥ってよく言われる男ってどーなんだ…
そんな会話をしているうちにアパートのすぐ隣にある駐車場についた。どうやらクウマも車通勤みたい。
「じゃね、ココちゃん?また夜に隣の部屋で待ってる」
そう言い残して、颯爽と黒のSUVに乗って立ち去った。
いちいち卑猥な言い方しかできんのかあの男はー!!