「な、な、な…」
絶句した。
なんで彼女(なのか…?)の前でわざわざそんなこと言うの!?
「…チッ」
ほら!熊を殺せそうな目つきで舌打ちしてきたよ…!!
「あ、あの…違いますよ?決して私たちはそんな関係じゃ「あんたさあ、」
ダメだ、もはや私の話を聞く気は1ミクロンもないらしい。
「言っとくけど、クウマに本気になると痛い目見るよ?クウマは誰のこともホントに好きになんてなってくれないんだから」
「ちょっとおリカちん、酷い言い草じゃない?それは」
「ほんとのことでしょ?」
プクッと可愛らしく頬を膨らませるリカちん。だが、私に視線を戻すとまたコワい顔になって、チッと忌々しそうに舌打ちをした。私は自分がゴキブリにでもなったような気がした。
「じゃあねえ、オネーさん」
リカちんに引っ張られてドアの向こうに消える間際、ナンパ男改めクウマがヒラヒラ手を振ってきた。
「……あはは」
今すぐ引っ越したいかも。