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学校内へ足を踏み入れた私はクラス表をまっさきに見つめる。

綾瀬だから、……『あ』だよね。『あ』『あ』……。

あった!1年B組だ!

ひとりでに嬉しくなってニコニコしてるとガコンと誰かにぶつかってしまった。

「あ、ごめんなさい!」

「あ……?」

その声の主にハッとして咄嗟に顔を上げた。