やっと学校が終わった.....。
茉奈とすぐ正門で別れてから家路へと大人しく歩みを進めている。
独り暮らしのワンルームアパートの家のドアを開ける。途端、目に入ってくるのは有り余るほどの機材。
もうあんまり使っていないけど....。

私の特技....?趣味....?は曲を作ることだった。
どうしても過去形になってしまうのは、それは....。
胸が締め付けられるような苦しみに襲われる。
なぜかって?

私が父を殺したから。物理的にではなくて、間接的に。
なんだか頭の中がごちゃごちゃになってきて、頭を掻き回す。
チャイムの音で我に返った。