「先輩どうしたんですか?」

「付き合ってくれるんでしょ? 元カレの代わりでも何でもするって言ってくれたじゃない」

「そうですけど…本気だったんですか?」

「もちろんよ。じゃあ早速だけどこれかけて」

「はっ‥はい」

先輩は僕の前にリムレスのメガネを差し出してきた。

「度は入ってないから安心して」

僕はそれを受け取ると、先輩が手に持った鏡を見ながら顔に装着してみた。