「お待たせ」

「先輩…その格好…」

「似合うでしょう? 雰囲気出ると思って」

先輩は真っ赤なサンタ衣装を着ていた。

「似合ってます。すごくカワイイです」

「そお? もっと褒めてもいいわよ」

「最高です。この世のものとは思えない可愛らしさです」

「なら、あなたも…」

すると先輩はバッグから水色のサンタ帽を取り出し、僕の頭に被せてきた。