「僕でよければ元カレの代わりでも何でもします」

「優しいのね。せっかくだからお言葉に甘えちゃおうかな」

「任せて下さい」

冗談だと思っていたこの会話は先輩にとっては冗談ではなく真剣そのものだった。

この日を境に僕の人生は平凡な日常から解放される事になった。

翌日…

部活を終えて歩いていると校門の横に人影が見えた。

辺りは薄暗く、近くまで行かないと顔がハッキリとは見えなかった。

「やぁ、相良くん。待ってたよ」

なんと、人影の正体は平野先輩だった。