「そっ‥そんな事ないよ」

「無理しなくていいんじゃないですか?」

「無理なんてしてないよ」

「そうですか? あっ‥今、先輩の後ろに誰かいましたよ」

「えっ‥うそっ! なっ‥なに?」

「かっ‥肩に手が…」

「キャー」

薄暗い通路の途中で先輩は僕の胸に抱きついてきた。

ちょっとふざけすぎたようだ。