「僕の髪をカットしてもらったんですから、僕が払うのに…」

「私のわがままを聞いてもらったんだからこれくらいは出すよ」

「そうですか…ありがとうございます。それよりどうですか? 髪型は?」

「すっごい似合ってる。カッコ良さが100倍アップした」

「どんだけですか? 元が悪いみたいじゃないですか?」

「元の翔太くんもカッコ良いよ。より一層葉月先輩にソックリになったね」

「葉月先輩は余程カッコ良かったんですね?」

「そうね…」

僕の発言の直後、先輩の顔色が曇った。

何か地雷を踏んでしまったのだろうか?