先生ゎ「うん、うん」
と丁寧に真剣に聞いてくれた

友達以外にこんな事話すの初めてなのにちゃんと話せたことにびっくりした

最後にあたしが
「けど、あたしも奈南もあんな人お母さんだなんて思ってないから」
と言うと先生は悲しそうな顔をしてた

「親・お母さんは世界に一人しか居ないんだぞ??なのにそんな事言って寂しくないか??」
って聞いてきた

(寂しいに決まってる…当たり前だよ)
けど…

「寂しくなんかない。だって…母親らしい事なんて何もしてくれないんだよ??そんな人…親と思えって言われても無理だよ」


自然と涙がこぼれた。
本当は普通の家族に憧れていた。

学校から帰ればお母さんが夕飯の用意をしていて、お父さんが帰って来てみんな揃って1日あった事を話しながらご飯を食べる。

こんなごく普通の家庭に憧れた。


なんで家は他と違うのか…
毎日こんな事を思っていた

それを先生に聞いてもらって、たまっていた感情が涙になって溢れ出した