｢寝坊するかなって思ってたけど、本当にやらかすとは...さすがみやびだね。｣

友達の高橋真桜と一緒にダッシュで学校に向う。

｢今日は早めに起きて髪型セットしたり、メイクしたりしたかったのに！なんで、スマホの充電切れてアラーム鳴らないの！！｣
｢電話しても全然出なかったのはそうゆうことか...でもほら！学校見えてきたよ。｣

満開の桜を通り過ぎ、今日から私が通う学校が見えてくる。
全力疾走したせいか、無事に遅刻せず学校に到着することができた。

｢ふぅ...なんとか間に合って良かったね！｣
｢こうなったのは、誰かさんのせいですけどね。まぁ、初日から遅刻しなくて良かったよ。｣

汗を拭きながら真桜が答えた。

｢ねえ、あの人めっちゃ可愛くない？あれが噂の朱谷みやび？｣
｢うわまじで美少女じゃん。顔ちっさ、目デカすぎ。｣
｢俺あとで話しかけに行こうかな〜。｣