「トーコちゃーん? 金曜日野球部の奴と一緒に帰ってたらしいじゃん? 親友のあたしに話してくれないなんてさぁ、水くさいよねぇ?」


月曜日の朝、親友の早見景(はやみけい)ちゃんがわたしの肩に腕を回してうりうり〜と頬をつつきながらニヤけた顔をした。

な、なんで知ってるの…!?


ざわざわと騒がしい教室内。


「あたしに内緒で彼氏でも作ったのかー?えー?」

「ちょ!景ちゃん!く、苦し…!」


そのまま腕を首にまわされて軽く締め付けられる。もちろんそんなに苦しくはない


離してよーと言えば、景ちゃんは豪快に笑うだけ。

わたしの親友の景ちゃんは、バレー部で、背が高くて、すらっとした体型はまるでモデルさんみたいで、吊り上がった猫目に男の子みたいに短いベリーショートの髪の毛がよく似合う女の子。

本当は伸ばしたいけど、部活で邪魔になるから!と言って、入学当時から短かった髪を、最近さらに短くした。

それでも似合うのは、景ちゃんが小顔で美人な顔立ちしてるからだと思う。


あれくらい短いのすこし憧れるけど、わたしには絶対似合わない。


そんな景ちゃんは性格も結構サバサバしてて、男子とも女子とも仲良し。


特に、