5歳の夏

もうすぐ私の誕生日って頃に親戚がいっぱいうちに集まってきてなにかを話していた。

一通り話しが終わったのかお母さんが私をよんだ。

「今日から優はね,おばあちゃん家でお母さんと玲奈と一緒に暮らす事になったの。」

この言葉の意味なんて幼い私には全くわからない。

「お父さんとお兄ちゃんは?」

そんな事を聞き返した気がする。

「またいつでも会えるよ。」

黙っていたお父さんがいった。

その隣でお兄ちゃんは泣きはらした目を隠していたのを覚えている。