「あのねぇ、とーっても彩葉はかわいいのよ? で、生徒会長は優しくフレンドリーかつ、超優秀。ファンクラブもある生徒会長様が、女子と仲良さげに話してたら、どう思う? フレンドリーだから、って思ってくれるやつもいるでしょうけど、それだけなわけないじゃない」
「話してただけだろ? それだけで何かあんのか?」
「バカ」
「......女子ってよくわかんねーな」
かわいい......?
「志亜のほうがかわいいよ?」
「彩葉ぁ~!」
志亜はさっぱりしてて、正義感が強くて、とっても素敵な女の子。
私は即決もできないし、行動も遅くなっちゃうし、そそっかしいし......
だから、すごく尊敬してるし、すごいなあって思う。
親友......って私は思ってるけど、志亜はそう思ってくれてるのかな......。
親友兼、幼馴染。
幼馴染兼、親友。
小さいころからずっと一緒にいたから、もう一緒にいるのが普通みたいな感じだ。
で、でも、迷惑かけすぎは良くないよねっ......?
気を付けないと。
「これは、あいつらがざわつくのも分かるわ......そして、堕ちるのも分かるわ......」
「......? なんて?」
「何でもない何でもない。こいつがあれなのも分かるわーって思ってただけよ」
そう言って指さした先には、輝星。
......どういうこと?
アレ? って何だろう?