伊吹くんに手を引かれベッドへ連れて行かれる。



ベッドの縁へ腰掛けると、


恥ずかしくて顔を上げられない私の横髪を
伊吹くんの手がするりとかきあげて


「凛花さん、こっち見て。」


と正面を向かせた。


こんなにもまじまじと顔を見たのは初めてで、
近づいてくる綺麗な顔に見惚れていると





「目、開じて。」


そう聞こえてすぐ伊吹くんの唇が触れた。





「....んっ」



どんどん深くなるキスに応えるのが精一杯で、


伊吹くんの腰にしがみついた。




何度も角度を変えて繰り返される行為に
身も心も溶かされていつのまにか
私の身体はベッドに優しく沈められる。



「できるだけリラックス、だよ。」




そういうと、あたたかい大きな手が服の中を通り抜け、膨らみに触れて優しく何度も包み込んだ。




「んん....」



初めての感覚に頭の中が真っ白になる。




今日のために新調した可愛い部屋着も
ほとんど見せ場なくあっという間にベッドの下。




私を安心させるように、
伊吹くんの手が私の至る所に何度も優しく触れた後、



「無理だったらやめるから。
...いい?」




コクコクと頷く私を見たあと、


とうとうそのときが来る。



「...あ....いっ.....たぁ」


「ん、いたい?痛いか。ごめんごめん。
頑張ったね。今日はこのくらいにしとこ?」


そう言って私の額に優しくキスをした後、伊吹くんが私から離れて行こうとするから、



首を一生懸命横に振り
伊吹くんの身体にしがみつく。



「嫌なの?今日じゃなくても
また今度で、ゆっくりでいいんだよ?」



恥ずかしくて顔は見れないから、



鍛えられた胸板に顔を埋めて


聞こえるか聞こえないかの小さな声で答えた。


「....今日がいい。」



「なぁ〜っもう。笑
ほんとにほんとに大丈夫??」


「うん。大丈夫だから、続けてほしい。」



「ん、わかった。」


それから私たちは
ゆっくりと時間を掛けてひとつになった。