「凛花さんさぁ、今日ずっと緊張してたでしょ。
泊まりだから...だよね?」
コードをドライヤーに巻き付けながら
急に伊吹くんが口にした。
「...うん。」
「凛花さんが良ければだけど、
今日さ、しても良い?」
私の反応を探りながら、伊吹くんが言う。
「ん、あのね。前も言ったと思うけど...私.....」
「初めてなんでしょ?何も気にすることないから。
俺にとっては好都合!」
「無理だと思ったら遠慮なく言って。そのときは...可能な限り
やめられれば、、、やめるから笑」
25歳にもなって経験のない私を
嫌がらずに安心させてくれる伊吹くんに、
私は全てを委ねたいと思った。