待ち合わせ時間15分前、
「見られるといけないから、先に入っとくね!
ゆっくり良いから!」
凛花さんに連絡を入れて予約していた店の暖簾をくぐる。
今日は凛花さんのリクエストで焼肉。
会う約束をした後、何が食べたいか聞いたら
即答で焼肉!!って言ってきた飾らないところも
好き。
前に先輩に連れてきてもらった個室の焼肉を予約した。
少しして個室のドアがノックされ、
「失礼致します。お連れ様です。」
スタッフの後ろから現れたのは
ずっと会いたかった愛しい人。
「お待たせ〜!久しぶりだね伊吹くん!」
キラキラした瞳で恥ずかしそうに俺を見つめる彼女は
また一層綺麗になったように見えた。