あとがき


「捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2」
これにて完結です。

思えば、今までウジウジしたヒロインばかり書いてきたわたしが、元気はつらつとしたヒロインを書きたくて始めた物語でした。
もともと1作目はファンタジー大賞用の書き下ろし作品であり、おかげさまで1作目は恋愛ファンタジー部門賞を受賞という予想外の嬉しい出来事がありました。
長年の読者様の中には、わたしが何度もコンテストにチャレンジしては、最終候補に残ってもなかなか受賞にいたらなかった…という経緯をご存知の方もいらっしゃるでしょう。
実際、捨てられた男爵令嬢は背水の陣のつもりで書き上げました。これがだめだったら、もうベリーズカフェで書くのはやめよう…と。今までの自分自身の執筆経験のすべてを込めました。
騎士ものとして、なるべく史実に沿うように…と、今まで集めた資料をフル活用しました。ふんわりした設定ではなく、きちんと下調べをした上でなるべく描いたつもりではありますが、やはり素人が古本屋などで集めた資料では限界があり、一部誤魔化しもあったり想像力で補う部分もありましたが…。

それぞれのキャラが評価されたことも嬉しかったです。
やはりミリィが子どもすぎてアスター王子が変態(ゴホン)過ぎて、やや情けなかった部分も目立ちましたが…。

1作目の補完として書き始めた2作目でしたが、約2年という長期連載になってしまいました。
なんとかミリィの夢と恋が叶ったところで、キリがいいのですっぱり終わりにさせることができました。
さすがに長すぎて終わるか不安になることがありましたが…
なんとか終わらせることができて、ひと安心しました。

これで、本編としては終了になります。
今まで長い連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。

2024年7月10日 梅雨の中休みに くまく拝