ふと、気がつけば。

寝ている自分がいて。

しまった!と思う。



起き上がろうとすると、薄いタオルケットがかけられていて。

そーちゃんが掛けてくれていたんだ。

起き上がって、隣を見ると。

…睦海がいない。

まさか!!



リビングに行くと、ご飯を食べながらそーちゃんは睦海と話をしていて、

「寝てていいのに。
今日、かれんちゃんの家に行ったんだろ?
睦海も一緒なら疲れたんじゃない?」

「う…うん」

私は睦海の横に座ろうとすると

「あたち、もう寝る」

睦海は眠そうに目を擦った。

「じゃあ、おいで」

睦海を寝室に連れて行って、寝かせると再びリビングに戻った。

「ごちそうさま」

そーちゃんは綺麗に食べ終えて食器を持って立ち上がった。

「あ、私がやるからゆっくりしててよ」

食器を受け取ろうとすると、

「いいよ。真由こそゆっくりしとけよ」

そーちゃんは台所に行き、洗い物を始める。

「ごめん…」

私は大人しくリビングに戻り、腰を下ろした。