「これは…?」
箱を見て祥太郎くんが私を見る。
「…大切な想い出」
私はそう言って箱を開けた。
「あ…」
祥太郎くんと梓ちゃんは短い声をそれぞれあげる。
「これは私と拓海くんの想い出なの」
入っているのは高校の制服と拓海くんからもらったフリフリのエプロン。
指輪。
ノートの切れ端に書いた手紙。
そして文化祭の時の、まるで結婚式のような写真。
これはこの前、サーキットに来てくれた吹田くんが撮ってくれたものだった。
他にも、二人で写った、たくさんの写真。
「今まで、見れなかったの」
私は二人を見る。
「今日は見れそうな気がしたから」
自然と微笑んでいた。
「そっか…。
良かったね、真由ちゃん」
祥太郎くんは真っすぐ私を見つめた。
その目を見ると…
拓海くんを思い出す。
「兄ちゃんの事をようやく引きずらなくなった気がする」
祥太郎くんは優しく笑った。
「ただ…心残りが一つ」
私は拓海くんから色々もらったけど、拓海くんに私はプレゼントをあげた事がない。
いつも
「いらないー!!買っても貰わないから!!」
と逃げられたから。
箱を見て祥太郎くんが私を見る。
「…大切な想い出」
私はそう言って箱を開けた。
「あ…」
祥太郎くんと梓ちゃんは短い声をそれぞれあげる。
「これは私と拓海くんの想い出なの」
入っているのは高校の制服と拓海くんからもらったフリフリのエプロン。
指輪。
ノートの切れ端に書いた手紙。
そして文化祭の時の、まるで結婚式のような写真。
これはこの前、サーキットに来てくれた吹田くんが撮ってくれたものだった。
他にも、二人で写った、たくさんの写真。
「今まで、見れなかったの」
私は二人を見る。
「今日は見れそうな気がしたから」
自然と微笑んでいた。
「そっか…。
良かったね、真由ちゃん」
祥太郎くんは真っすぐ私を見つめた。
その目を見ると…
拓海くんを思い出す。
「兄ちゃんの事をようやく引きずらなくなった気がする」
祥太郎くんは優しく笑った。
「ただ…心残りが一つ」
私は拓海くんから色々もらったけど、拓海くんに私はプレゼントをあげた事がない。
いつも
「いらないー!!買っても貰わないから!!」
と逃げられたから。