「ホントだ…」

私は手を止めて窓の外を見つめた。

雪がちらついている。

「確か3年前も、寒かったね」

3年前の今頃は。

拓海くんはまだ生きていて、私はその温もりを受け止めていたのに。

翌日、死んでしまった。



クリスマス=拓海くんの命日でそれ以降は嫌いなイベントになっていたんだけど…

今年は何となく、みんなと騒ぎたいな、なんて思ってそーちゃんに相談したら祥太郎くんや梓ちゃんを呼んだら?と言われた。



うん、ホントに何となく。

今年はそんなに辛くなくなっている自分がいた。