病院の先生が言うには。



過労。



しかも、いつ死んでもおかしくないくらいに疲れ果てていたと言われた。



当分、安静…



にするかなあ?そーちゃんは。



点滴を受けて眠るそーちゃん。

私はそっと額、頬を撫でた。



…良かった、温かい。



当たり前な話だけど、拓海くんのあの冷たさを知っているから。

こういう時は本当に怖い。





「真由ちゃん」

片付けなどをしてサーキットを後にして来た賢司さん、祥太郎くん、至さんが部屋に入ってきた。

「どう?」

祥太郎くんはそーちゃんをチラッと見た。

「まだ起きないけど…過労だって」

私がそう言うと至さんは大きくため息をついて

「全く、そーちゃんは手を抜く事を知らないからね。
無茶苦茶だよ」

苦笑いをした。

「走行中に倒れなくて良かった。
…しばらく、そーは休ませよう。
家でもしっかり監視しといてね」

賢司さんの言葉に私は頷いた。