「真由」

洗い物を終えたそーちゃんが私の横に座るなり、私の体を抱き寄せる。

「明日、朝一で病院に行こう」



…あああ!!

睦海ー!!!



「…でも」

明後日からサーキットで走行を始めるし。

明日は準備で忙しいのに。

夜には出発しないといけない。

「午前中は大丈夫だから。
一緒に行こう」

そーちゃんは言い終えるのと同時にその唇で私の唇を塞いだ。



長く、優しいキスが私の感覚すべてを奪っていく。