初めての恋

私の好きな人は私の事を一番よくわかってくれている。ママよりもパパよりも。誰よりも。

「うわ」「あれ1年の勝原じゃね?」「え、マジだ」「いつ刺されるかわかんねーぞw」「逃げろww」

大体の人は私を見てそう言う。私はただ自分の好きな服装をしているだけなのに...。
キラキラと輝く金色の綺麗な長い髪。短いスカート。膝下まであるダルダルのルーズソックス。ピンクで可愛いギラギラの爪。

これが可愛いと私は思う。私には何一つ変な所なんてない。

しかし、学校に行くとすぐウワサされる。ありえない、ウワサだ。

そんなことをウワサして何がいいのだか。

でも、そんな時、先生だけは違っていた。

容姿について酷いことを言ってくる連中とは全く違っていた。

「可愛いね。」

初めて言われた。

この瞬間私は

この人だけは信じたい。

他の人には取られたくない。

自分だけのモノにしたい

と思った。

今まで男性に向けてこんな気持ちになったことは無い。

恋なんてしたことないけどわかる気がした。これが恋だ。