バタバタバタ、

ほら、次理科の実験だよ!


待ってぇ
置いてかないで~

チャイムがなる寸前で
廊下を全力疾走!

ドンッ

あたしは誰かにぶつかった

あ、ごめんね?
急いでて前見てなかった

大丈夫ですよ
先輩大丈夫ですか?

これがあたしと匠との出会いだった
匠は背が高くメガネが可愛いイケメンだった

初めて胸がトキメいた!

キャ----
どうしよう、
カッコイイ!!!!
心の中はドキドキだった


魅優!何してるの!
チャイムなっちゃったぢゃん!
馬鹿~

えりの言葉で我に帰ったあたしはその場から逃げるように理科室へ向かった


ね-
えり?
ヤバい
恋したかも…

はッ?!
もしかしてさっきぶつかった
あの男に??



……うん

まぢ!??????
あれ後輩だよ?
彼氏と仲良しな子
よし!わかった
あたしがアド
聞いてみるか↑


次の日えりが
匠のアドを教えてくれた


あたしは初メールの内容を
ずっと考えてた
考えに考えた結果シンプルに

こんにちは
二年の渡部魅優だよ★
いきなりメール
ごめんね?
登録よろしく◇

ってな感じで送ってみた

五分後匠からメールが来た
内容が冷たいような気が
した
それもそのはず!
だって匠はそのころ
同じ一年の花ちゃんと
付き合ってたからだ

付き合ってたのを知ったのは
匠とメールをしててだった

諦めよう。
何度も思った
でも毎日メールをしてるうちにもっともっと好きになっていく自分がいた-