「体調はもう大丈夫。てか、先生が職員会議でおらんのはわかったけど、なんでミヤと幸太郎!?会ったん?」

織田くんはさっき以上に驚く。

顔色も良いし、元気そう。


《昼休みに織田くんが来なかったから、どうしてるのかなと思って聞きに行ったの》

「うわ、ごめん。伝言頼めば良かったな。あいつら余計なこと言わんかった?」

《大丈夫!余計なこと……?何も》

《あっ、ミヤくんが織田くんはかっこつけだって》

私はそう書いたメモを見せながら笑ってみた。

多分、織田くんが「誰がかっこつけや」そうツッコんでくると思って。

だけど、そのメモを見た織田くんは黙り込む。


(あれ?触れちゃだめな話題だった?)


慌ててフォローの言葉を書こうとすると、織田くんが話し始めた。

「かっこつけるっていうか、狩野ちゃんに心配かけたくなくて。って、それがかっこつけなんかな?」


《私は織田くんがしんどい時は言ってほしいし、心配したいよ?》

もしかしたら、男の子はそういう姿を人には見せたくないのかもしれないけど。

「ほんまに?」

織田くんはそう言うと私を疑うような目で見てくる。