今日は朝から重たい空模様で気分も滅入っていた。
仕事場は明るいものの、終わったときどっと疲れがきた。


平日だってのに、すごい人。

帰る準備をし終えて、携帯を開けば着信を知らせるライトが点滅していた。



『向かえ行く
店で待ってろ』



短い文章に、嬉しくなった。

まだ、あたしから翔太にメールなんてできないけれど。


待つだけ。
待てる、嬉しさがある。


付き合い始めて数日だけど、昔のように戻ることもできなくて、翔太との付き合いは手探り状態。
いや、それよりも怯えてるのかもしれないわ。

あの眼で睨まれないように。