何も考えられない頭だからその言葉を理解できないのかと思った。
けれど、やっぱり聞いている内容がわからない。
それに尋ねてる言葉なのに偉そうなのはなに。
「俺は、なんて言えばいい」
「お、れ………」
様がついていない。
あたしと2人きりの一人称は俺様のくせに、何をいったい。
「聞いてんのか」
「聞いてる、けど意味がわかんない」
そのまま会話は途切れてしまって沈黙が包む。
わからない。
翔太の考えていること、言葉の意味、全てわからない。
……わからないから知りたくなる。
でも、聞けない。
だって、あたしは、だいきらいなんだもの。
そう。
あたしは翔太がずっとだいきらいだったんだもの……。
長い運転に疲れたのか途中2回サービスエリアに停まったがあたしは外に出なかった。
紙コップにあたしのすきなココアが注がれて持ってきたときだけありがとう、と声に出した。
それ以外は話さなかった。
ココアがすきなこと知ってる?……まさかね。いつも苦いブラックコーヒーしかくれなかったくせに。
2人きりの緊張と苛々していても無防備に翔太のとなりで眠りに落ちていた。
けれど、やっぱり聞いている内容がわからない。
それに尋ねてる言葉なのに偉そうなのはなに。
「俺は、なんて言えばいい」
「お、れ………」
様がついていない。
あたしと2人きりの一人称は俺様のくせに、何をいったい。
「聞いてんのか」
「聞いてる、けど意味がわかんない」
そのまま会話は途切れてしまって沈黙が包む。
わからない。
翔太の考えていること、言葉の意味、全てわからない。
……わからないから知りたくなる。
でも、聞けない。
だって、あたしは、だいきらいなんだもの。
そう。
あたしは翔太がずっとだいきらいだったんだもの……。
長い運転に疲れたのか途中2回サービスエリアに停まったがあたしは外に出なかった。
紙コップにあたしのすきなココアが注がれて持ってきたときだけありがとう、と声に出した。
それ以外は話さなかった。
ココアがすきなこと知ってる?……まさかね。いつも苦いブラックコーヒーしかくれなかったくせに。
2人きりの緊張と苛々していても無防備に翔太のとなりで眠りに落ちていた。