叩いてしまった手のひらがじんじんする。
翔太とつりあってない、ってことなんてあたしが何度も何度も繰り返し感じてたことで、ずっと悩んでたことよ。

言われなくてもわかってる。


それでも、それでもっ!
そばに居たいんだからしょうがないじゃない。



ぎゅっと翔太の匂いを胸いっぱいに吸い込んで顔を上げた。

じっと目をお互い見つめあってあたしが先にまぶたをゆっくりと下ろした。
その刹那、柔らかくて温かい感触に意識すべてが集中した。