もう切っちゃうのかしら。
そんな間だったのに翔太は声を紡いだ。
声の張りからしても、覇気がない。
一瞬聞き間違えかと思うくらいに強気の翔太の声ではなかった。
「なに、が……」
『牧が言ったこと。カッとなりすぎって反省した』
「あっ、あたしも!悪かったわ……。勝手な真似して」
電話の向こう側で翔太がフッと力を抜いたのが伝わった。きっと微かに笑ってるわ。
そのときの顔に見つめられると何度だって幸せになる。
すきだって実感する。
すかれてるって。
顔が見えない距離にいることが残念だわ。
『明日か……、早くあいてぇなぁ』
もしかして、さっき言おうとしたこと?
「あたしも、早く会いたいわ」
目を閉じて、おまえばかだなぁって気を抜いて笑った顔を想像してみればあたしも素直な気持ちが言えた。
「ねえ、あたしのことまだすき?」
そんな間だったのに翔太は声を紡いだ。
声の張りからしても、覇気がない。
一瞬聞き間違えかと思うくらいに強気の翔太の声ではなかった。
「なに、が……」
『牧が言ったこと。カッとなりすぎって反省した』
「あっ、あたしも!悪かったわ……。勝手な真似して」
電話の向こう側で翔太がフッと力を抜いたのが伝わった。きっと微かに笑ってるわ。
そのときの顔に見つめられると何度だって幸せになる。
すきだって実感する。
すかれてるって。
顔が見えない距離にいることが残念だわ。
『明日か……、早くあいてぇなぁ』
もしかして、さっき言おうとしたこと?
「あたしも、早く会いたいわ」
目を閉じて、おまえばかだなぁって気を抜いて笑った顔を想像してみればあたしも素直な気持ちが言えた。
「ねえ、あたしのことまだすき?」