二人は目を見開き、ビッグニュースでも知るかのように騒いだ

この報告をするのに私は戸惑わなかった
だって、ここ数日ずっと考えて、悩んで
決めた覚悟だから

運からの後押しのように、ユーマは来ることになった


ユーマの提案で入ったお店は、銀座の高級レストランかってくらいオシャレで
キレイな店内
広々とした個室

なんて、恋焦がれた恋を終わらせるのに適した場所だろう


事前に話し合った方法
タイミングを見て、コンちゃんがお手洗いに行ったら数秒違いでカイちゃんも席を外す

その2人きりになったタイミングで、私はユーマに告白する

食事を終えて、ユーマが席を立った

ユーマが帰ってきたら実行
合図はなくてもみんな理解していた

ドキドキと高鳴る心臓
ほぼ答えはわかっているし
初めてでもない
台詞も決めている

だけど、やっぱり緊張はするもの


コンちゃんが見えなくなって、カイちゃんが立ち上がる

変な空気が流れる

最後の最後で、もしかしたらOKもらえるかもなんて、儚い期待を抱いてしまう


今言わないと

チャンスを逃してしまう


そしたらカイちゃんに弄られるだろうな

「終わったらLINEして」
机の下のスマホが光る通知


言うしかない


だけどやっぱり


ここでもしダメだったら


だけどもしOKだったら?

いや、ありえないけど