「ねえ、折角仮装してるし、プリでも撮らない?」

私の提案に、男子群は肯定も否定もしない コンちゃんが賛成したことで、その提案は受け入れられた

撮り終えたとこで解散
私のコンちゃんは家が同じ線だからいつものように2人で電車で帰る


さっき撮ったプリクラも眺めてると、気づいてしまったことがある

「コンちゃん」

「え?なに?」

「さっきのプリ、よく見てみて」

「…?あっ?!あれ?!
これ…」

無意識だった
一つのプリクラの私とユーマ
アラジンの腕に回る、ジャスミンの手
完全に無意識に、私はユーマの腕に自分のを回していた

やっちまった…

無意識っていうのが怖すぎる
仮装していたから、恋人同士の2人を演じている
誤魔化そうと思えば誤魔化せるから、調子乗ってしまったのだろうか…

どうか…ユーマ気づきませんように…!

ニヤニヤするコンちゃん
赤面する私

この時まではまだ良かった
仲良しの4人組でいれた

そこからだんだん、私たちの間に亀裂が入るなんて思いもしなかった