「んっ…」

あぁ、もう考えられない
後戻りもできない

快楽の扉を開けてしまった

後はくぐるかくぐらないか、相手次第


見つめ返す私はどんな顔だろう


声を発さない問いかけに
行動で示す答え

いつの間にかブラのフックは外れていて

熱を浴びる身体

「ん…あっ!」


漏れる声に赤くなる顔
きっと今私すごく恥ずかしい姿晒してる
そんな姿を君はどんな目で見てる?
手で顔を覆いながら、チラッと目を合わすと


「かわいい…」

今まで聞いたことない、優しい声
今まで君が愛してきた人が聞いてきた声


ズルい
こんな形で知ってしまうなんて
私の知らない君

「ふっ…ぁ」

口を抑えていた手が簡単に解かれて

部屋に響く

ベットの軋む音
荒くなる2人の息


「…いい?」

再び緊張感の空気が流れる
この問いかけに、「いいよ」以外の選択肢なんてない

「…ん…」
微かだけど、縦に振らざるおえなかった首
間違ってても
不真面目でも

できるだけ近くで
あなたを感じたい

「んっ…ぁああ!」

「はぁ…っ…ん!」

「ぁ、はぁ…や…やあぁ、あんっ…!」

剥き出しに感じる
今の私たちに理性なんてない
求める先はただ一つ
辿り着くよう、本能のまま動く

乱れる君が愛おしい

首に回す腕は無意識
快感は止まることを知らない


好き…


心で囁いた言葉は、君に届いていますか?

今だけでもあなたの特別になれているなら
一瞬でも私だけを見て
一瞬でも愛おしいって思ってくれるなら

きっと例えどんな形でも、私はあなたを受け入れてしまうだろう