始めて出会ったのは4年前の夏

「マリ〜」
「んー?」
「うちの男友達が今ちょうど2人で新宿いるらしいんだけど、呼ぶ?」
「今から?」

腕時計を見ると、もうすぐ23時
明日授業何限だっけ?

「終電まで飲もうよってさ」
「まぁいいけど…」

彼らが到着したのは、それから5分後

「おう、セナ」
「ユーマ久しぶり〜、元気だった?」

ペコって挨拶しつつ、自己紹介する

「えと、セナの友達のマリカです。
マリって呼ばれてます」

「あ、ユウマです。そのままユーマで。よろしく」
「俺ケンタ!セナちゃんとマリちゃんね!よろしく〜」

ユーマはどちらかというと、ぽっちゃり系
優しそうではあるけど、細めが好みの私はタイプじゃないかも…
ケンタは、長めの茶髪でザ大学生って感じ
チャラそうだけど、親しみやすい空気を纏ってる

「とりあえず飲もうよ!」

席につきつつ、生3つとレモンサワーを1つ注文した


ていうか…この人、さっきからずーっとスマホいじってるんですけど?

「おい、ユーマ!なにさっきから携帯弄ってんだよ?」

セナ、ナイス

「あ、わり、彼女から連絡きてて」
えへへと恥ずかしそうに笑うユーマ
周りに花舞ってますが
幸せオーラ全開っすか…

聞くと、最近付き合いだしたばかりらしく、一番幸せな時期

「彼女かわいい?」
「可愛いよ!!写真見る?」

見せたいんだな?

もう、そんな好きなら終電間際まで女と飲んでないで、彼女のところ行ってあげなよ

ブブッ…
テーブルでバイブ音がなる
同時に私のスマホ画面に表示される通知