先輩と、どこでなにしてたかって…。

そんなの、ただ家まで送り届けただけに決まってる。


〈…どうした、莉子?なんか変やで…?〉

〈そりゃ…変にもなるよ!マネージャーとベタベタ仲よくしてたらさ!〉

〈ベタベタ…仲よく?べつに、そんなことしてへんけど――〉

〈大河は、自覚がなさすぎなんだよ!見ればわかるじゃん…!下心丸見えで、マネージャーの仕事をしてるのっ!〉


その莉子の言葉に、俺は思わずカチンとなった。

そして、一瞬にして冷静さを失う。


〈…莉子!!それは先輩に失礼やっ!莉子だって、マネージャーしてたんやからわかるやろ!?〉


俺たちの飲み散らかしたコップや、脱ぎ捨てた泥だらけのユニフォームだって、文句も言わずに洗ってくれる。


グラウンドで活躍しているように見えたって、それは陰でマネージャーが支えてくれているからこそ。