バタン…─── ドア一枚隔てた向こう側で、優人は呟いた。 「あんな顔で“ありがとう”は俺でも困るな…」 あたしの部屋。 優人さんには本当、感謝だよ…。 いろいろ良くしてもらって、助けられたな。 明日は打ち上げだし…、今日は早く寝よっと。 こうしてあたしは、眠りに堕ちていった。