「舞香ちゃん」
そんなあたしをチラッと見た優人さんは、あたしの名前を呼ぶ。
あたしは無言でそっちを向く。

「今日はもう、休んだ方がいいんじゃない?? ホラ、明日打ち上げだし! 疲れてる子は、さっさと寝なさいっ!」
そう言うと優人さんは、あたしの背中を押す。
「は、はい…」
少し戸惑いながら、優人さんに押されるまま、自分の部屋に戻った。

優人さん…もしかして、気を遣ってくれたのかな??
あたしの気持ちに…気付いてた??
あたしが陸人さんのこと好きなこと…知ってたのかな??