「お前…兄貴のことでヘコんでんの?」 少し気まずそうに隼人があたしに尋ねる。 あたしの部屋が沈黙に包まれる。 静かすぎて、耳がおかしくなりそう。 えぇと…何て答えればいいんだっけ…。 ふわっ 「あ…れ」 あたしの視界は急に暗くなった。 驚いて顔を上げると、予想以上に近くにあった隼人の顔。 あれ…あれ…あれ…何コレ。 あたしって今、もしかして…。 隼人に抱きしめられてるカンジ!?