「あっれ…あたし…」
あたしはワケが分からず、持っていたお箸をテーブルに置く。
「はぁ…お前、目で肉じゃが食ってたんだよ」
そんなあたしを見て、隼人が呆れたようにため息をついて言った。
「え!? 本当に!?」
やっと自分のおかしさに気がつく。
何やってんのあたしぃ!?
「あっはは! 舞香ちゃん、今日は疲れてるし…早く寝た方がいいよっ♪ 明日は全校で打ち上げあるしさ…自由参加だけど、舞香ちゃんも行くでしょ??」
優人さんが笑う。
「はい、行きます。…じゃ、あたしもうご馳走様…」
「うん、分かった」
あたしはお皿とコップを台所に運び、自分の部屋に戻った。